EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM──視える!視えるぞ!

はじめに

マクロレンズを買いました。色々悩んだ結果、もう開き直ってキヤノン純正のミラーレス用マクロレンズを買うことに決めました。初心者は大人しく純正品を買っておいた方が無難かなとも思ったのも一因です。

中古で状態の良いものを探して購入したので定価の半分くらいで入手出来ましたし、思った以上に優秀なレンズだったので特に不満はありません。

このレンズの特徴は、レンズ先端部にLEDライトが付いていることと手ブレに強いこと。最低撮影距離は10cm弱で、撮影倍率は1倍と1.2倍の二段階です。そして重さ130gなので実に軽い。300gの望遠レンズで「重たっ!」と思ってしまうほどの貧弱腕力を誇る私にとって、軽いことはかなり重要です。

 

詳しく見ていく

LEDが前面に付いているので、ちょっと変わった見た目をしています。何だか白目と黒目みたいに見えます。この大きな目が可愛くて愛らしいので個人的には好みです。

白目の部分は専用のカバーで隠すことも出来ます。可愛さなど要らん!という硬派な男達もライトを隠すことで威厳を保つことが可能ですのでご安心下さい。私は軟派なので出しっぱなし。

そしてこのライト、当然ですが光ります。カメラの電源を用いて光るので、別途電池などを用意する必要はありません。私の様な面倒臭がり屋さんには大変ありがたい仕様です。光の強さが強弱二段階あるのに加え、左右片方ずつの点灯も可能です。オン・オフもレンズ側面の電球ボタンをポチポチするだけなので、5歳児からおじいちゃんまで、どんな方にも幅広くご使用いただけます。

撮影倍率は1倍と1.2倍の二段階あり、レンズを回して切り替えます。SUPER MACROと書かれてあるのが1.2倍の方ですね。

ちなみにレンズが収納状態のままだと、こんな風にカメラが教えてくれます。

重さは130gで、普段私が使っている標準レンズと同じです。元々EOS kiss Mの本体重量が諸々込みで400g弱しかないので、レンズをマウントしても500g程度。一般的なスマホ3つ分くらいの重さです。非力な私でも片手で軽々と扱えます。

 

実際に撮ってみる

私の中で果てしなく続く、スマホカメラとミラーレスカメラの主導権争い。しかしながら、マクロに関してはこちらの圧倒的優勢でしょう。

私の使っているスマホは通常の広角レンズこそ1億800万画素とかいう意味分からんカタログスペックですが、マクロレンズはたかが800万画素に過ぎないのです!少なくとも接写に於いてはあらゆる点でマクロレンズを装着したkiss Mの方が有利です。

では、実際に写真を撮って比べてみます。撮影対象は、昔インド旅行に行った際に博物館でお土産として買った謎のコンパス。Made for royal navyとか書かれてますが、インドのやつです。ちなみにこの写真はEF-M28mm F3.5 マクロ IS STMの1倍で撮影しています。

では、EF-M28mm F3.5 マクロ IS STMの1倍で接写してみます。おー、凄い。かなり拡大出来ますね。毛穴までクッキリ。目視では確認出来なかった、表面の細かな埃まで写っています。

続いて、比較のためにスマホのマクロモードで撮影してみます。これくらいが限界ですね。

この子も結構頑張ってくれていますが、スーパーマクロモードどころか標準モードにも敵いません。更に最も辛いのは、ピント合わせを手動で出来ないところ。

 

総評

初心者が接写用に使うには充分な性能があります。手ブレに強いので三脚無しでの使用にも耐えます。最大1.2倍の撮影倍率に、LEDライト付き。軽いし、特に不満は無いなぁ。